第3回 団体会員交流会 ゼロから学ぶ生成AI~つくばSDGsパートナーズ団体会員交流会~@つくば市役所 8/30
つくばSDGsパートナーズの第3回団体会員交流会のご報告
1.はじめに
2024年8月30日(金)に、つくばSDGsパートナーズ団体会員交流会の第3回を、ソフトバンク株式会社にご協力いただき開催しました。
本交流会の目的は、単なる名刺交換にとどまらず、具体的なテーマを定めて交流をすることにより、参加してくださる団体会員間の連携を強化し、参加者のみなさんに具体的な活動に結びつく情報や他団体とのつながりを得てもらうことです。
今回の交流会では、つくば市からSDGs共創推進アドバイザーを委嘱している、ソフトバンク株式会社の五十嵐様に「ゼロから学ぶ生成AI」をテーマに、「学ぶ」「体験する」「考える」の3本立てで、講義とワークショップを実施いただきました。
「学ぶ」では、昨今話題だが、まだまだ日々の仕事や生活に取り入れることができていない方も多い生成AIについて、社会における必要性、歴史、最新動向を教えていただきました。
「体験する」では、文章生成AIのChatGPTはもちろん、音楽生成AIのCreevo、画像生成AIのmage.space、機械学習モデル作成ツールのTeachable Machineなどなど、多くの無償ツールを使う体験をしました。
最後の「考える」では、「SDGsとAI活用で持続可能な社会を考えよう」をテーマにグループワークを行い、生成AIを相棒にアイデア出し、アイデアのブラッシュアップ、検討テーマにあった画像生成などを行いました。
以下、交流会の内容と、参加されたみなさんの感想や得たものを、お伝えします。
2.開催日時・場所・参加団体会員
日時: 2024年8月30日(金) 13:30~16:30 (180分)
場所: つくば市役所(つくば市研究学園一丁目1番地1)
参加いただいた団体会員のみなさま
- アデコ株式会社
- 一般社団法人アルボラーダ
- 株式会社エフジー学園保険サービス
- 応用地質株式会社
- 株式会社オカムラ
- 研究学園グリーンネックレスタウンの会
- 株式会社コンピュータアンドコンサルティング
- 株式会社スペースサービス
- NPO法人スマイル・ステーション
- 関彰商事株式会社
- 株式会社 第二映像企画
- 株式会社筑波化成
- つくば住生活株式会社
- 株式会社鶴と学び
- パーソルテンプスタッフ株式会社
- 株式会社ハタノシステム
- 株式会社LIXIL
- ヤマト運輸株式会社 茨城主管支店
- 筑波大学(筑波大学とつくば市の共同研究プロジェクトに加入している学生が参加)
3.ゼロから学ぶ生成AI
- 学ぶ
まずは、AIについて学ぶ時間でした。
大前提として、デジタルを使って日本を強くするというソフトバンクのお考えを伺いました。つまり、人口が減少していく日本において、国際的な競争力を高めていくために、「生産性を10倍にする!」そのために、1日8時間働くヒトだけではなく、AIやロボットも活用し、労働時間を24時間に増やす。その結果、労働量を3倍にする。そして、デジタルツールを活用することで人の生産性を3倍上昇させる。それによって、「10倍の生産性を達成し、日本を強くするんだ!」というものです。
そのうえで、現在第4次ブームを迎えたAIの発展や期待と幻滅の歴史、AIと機械学習とディープラーニングの違い、どうしてAIが文章を生成できるのかなど、難しそうなお話をとてもわかりやすくご紹介いただきました。
よく言葉を聞くようになった生成AIって、いったいなんなんだろう…という疑問を、幅広い視点から理解することができました。 - 体験する
次に、実際に生成AIを動かしてみる時間です。
生成AIというと、「文章」を生成するChatGPTがおなじみかなと思います。このChatGPTを触りながら、得意なこと(まとめること、アイデアを出すことなど)と苦手なこと(検索すること、計算することなど)を体験しました。
ただ、生成AIが生成できるものは「文章」だけではないこともわかりました。「音楽」を生成するCreevoを使って、自分で入れた歌詞に曲をつけてもらいました。また、「画像」を生成するmaze.spaceを使って、ジャングルを走るチーターの画像などを作り、言葉から人であればすぐに描くことが到底できないレベルの「画像」が、瞬時にできることへの驚きを実感しました。 - 考える
最後に、「SDGsとAI活用で持続可能な社会を考えよう」をテーマにグループワークを行いました。
グループメンバーの所属する団体の強みや特徴を共有してから、生成AIを相棒にアイデア出し、アイデアのブラッシュアップ、具体的な施策の進め方などを考えました。
ワークショップをやっていく中で、参加した皆さんは「ここまでできるんだ!」という驚きや、「思っていたような回答が得られない。」というもどかしさを感じていらっしゃいました。
発表では、参加者の方から、生成AIの使い方についての工夫も共有いただきました。
例えば、
(1)テーマを決めた上で、「複数の立場・視点でディスカッションをしてください」と指示
(2)議論をもとにアイデアを出させる
(3)出てきたアイデアについて「欠点を補ったアイデアを出してください」と、さらにブラッシュアップさせる
(4)最後に、そのアイデアからベストなものを人が判断する
どうやったら生成AIがうまく自分の求めた答えを出してくれるのか、というものです。
参加者のみなさんにとっても、生成AIの使い方やプロンプト(生成AIの使い方)のヒントになったものと思います。
ワークショップの最後には、ChatGPTによる採点と評価を確認しました。結果は添付のとおりです。
【画像クリックで全グループの結果表示(PDF・全20ページ)】
4.ソフトバンク株式会社のご紹介
ワークショップの後、五十嵐様から、ソフトバンク株式会社のSDGsに対する考え方、これまでのSDGsパートナーズのみなさんとの連携実績について、ご紹介いただきました。
ソフトバンク株式会社は、CSR担当を各都道府県に1人ずつ配置しており、その茨城県担当が五十嵐様です。
五十嵐様は、つくばSDGsパートナーズの枠組みで
- 茗溪学園の1学年(200名以上)に向けて、2022年以降毎年SDGs体験ボードゲーム「Get the Point」を実施(ホテル日航つくば、ダイドードリンコの従業員様と一緒にファシリテーション)
- 「スマートAIコーチ」の開発につながる筑波大学との連携を構築
- ダイドードリンコと小学校における防災・環境授業や、Pepperと学ぶ環境教育の実施
などなど、本当にたくさんの団体会員のみなさまと連携をしてくださっております。
五十嵐様は、まだ連携できていないみなさんとの連携にも前向きなので、気になった方がいらっしゃいましたら、持続可能都市戦略室までご連絡ください。
5.参加者からのアンケート結果
次回以降の交流会をさらによいものにするため、参加者のみなさんに今回の交流会についてアンケートを行いました。
【交流会全体の満足度】
※1(不満)から5(満足)までの5段階評価
全員から前向きな評価をいただき、70%の方から「満足」のご回答をいただくことができました。
一方で、「もう少し時間が欲しかったが正直なところです。」「少々一つ一つの時間が短かったかなと…」というお声もありました。また、もっと他の企業の方々と交流したかったとのお話もいただきました。次回の交流会は、余裕を持ったスケジュールで、多くの参加者同士で交流できるよう準備してまいります。
【良かった点】 | 【改善点】 |
私の様なアナログ人間が一日で生成AIに付いて社内で語っております。大変判り易い講義であり、又、つくば市の職種が豊富であることもメンバーより実感致しました。 ワークショップでは、他グループの発想は思いもつかないようなアイデアがあり、AIも使い人次第だな、と実感いたしました。 |
親睦を深めるため、開催後に立食形式の懇親会などがあると、ざっくばらんに当日の振り返りや今後のきっかけとなるような会話ができるかと思いました。 |
実際に見て触って体験しながら進めていただいたところとグループワーク形式で一方的な講義にならなかったところがよかったです。 | 席替え等にて別の企業の方とのつながり強化が出来たらより満足のいく3時間になったかなと思います。 |
【生成AIを業務に活用できると思ったか】
※1(できない)~ 5(できる)までの5段階評価
90%を超える参加者から前向きな回答をいただき、半数以上が「できる」と感じられたようです。一方で、「どちらともいえない」という意見の理由としては、「個人的には業務に大いに活用できると感じたが、現状、会社がChatGPTをはじめとした生成AIの使用を禁止しており(Webサイトへのアクセスも制限されている)、現実的に活用できないため。」というものがありました。
生成AIはセキュリティや様々な権利をどう取り扱うかという課題が整理しきれていないため、アクセス制限がかかっている組織もあります。強力な武器でもあり、リスクもはらむ生成AIをどのように使っていくかは、つくば市でも課題になっているとわかりました。
【生成AIを業務に活用できると思った理由】 |
顧客の課題ニーズの仮説設定、提案内容などAIと対話する事でヒントが生まれると思いました。 |
企画会議で多くの意見をまとめるのは大変でしたが、AIに情報を入れるだけで返答してくれるので、会議をしながらAIに入力し回答が返ってくるので、その場で会議に反映できるので、活用していきたいと思いました。 |
プロンプトの入力の仕方をマスターすれば、活かせる仕事もあると感じた。 |
まだまだ取組をしている企業も少ないので、活用することが有利になる。 |
6.最後に
ここまで、自分(ファンドレイジング推進監・粟井)で報告書を作成してきましたが、せっかくなので、最後はChatGPTさんに締めてもらおうと思います。
※以下、ChatGPTが出力した文章です。
第3回団体会員交流会は、生成AIの知識を深め、実際に体験し、SDGsとAIの活用について具体的なアイデアを出し合う貴重な機会となりました。ソフトバンク株式会社の五十嵐様のご協力のもと、「学ぶ」「体験する」「考える」の3段階のアプローチで進行し、参加者の皆様からは前向きなフィードバックをいただきました。 特に、生成AIの仕組みや最新動向を学び、ChatGPTやCreevo、mage.spaceなどのツールを直接体験することで、その実力と可能性を実感していただけたことは大きな収穫です。グループワークでは、他団体との連携の重要性と新たなアイデアの創出方法について多くの気づきを得ました。 参加者からは、生成AIの多様な活用方法に驚きと感動の声が寄せられました。また、生成AIの使い方やプロンプトの工夫についても新たな学びがあり、今後の業務に活かせるヒントを得ることができたとの意見が多くありました。 次回の交流会は、今回の学びや反省点を踏まえ、さらに充実した内容をお届けする予定です。特に、参加者同士の交流を深める時間を増やし、意見交換やネットワーキングの機会をより多く設けることで、より実りある会としたいと考えています。 未来を共に創る仲間として、次回の交流会でお会いできることを心より楽しみにしております。生成AIの可能性を最大限に引き出し、SDGsの目標達成に向けた具体的なアクションを共に模索しましょう。つくばSDGsパートナーズ一同、皆様のご参加をお待ちしております。次回の交流会もどうぞお楽しみに! |
つくばSDGsパートナーズの第3回団体会員交流会のお知らせ ※交流会は終了しました
この度、つくばSDGsパートナーズの第3回団体会員交流会を、つくば市役所で開催いたします。
今回は、団体会員・ソフトバンク株式会社の五十嵐祐二様を講師にお招きし、昨今話題の生成AIについて、たのしく・わかりやすく解説&皆様に体験をしていただきます。
「生成AIに興味があるけど、なんだか難しそう…。」そんなあなたにピッタリのセミナーです!「ゼロから学ぶ生成AI~つくばSDGsパートナーズ団体会員交流会~」では、生成AIの基本から活用方法まで、みんなで楽しく学びます。
第3回団体会員交流会チラシ [PDF形式/226.1KB]
企画概要
交流会の目的
- 単なる名刺交換以上の、目的のある交流会を通して、つくばSDGsパートナーズ団体会員のみなさんの交流と連携を促進し、持続可能な社会やまちづくりに資する取組の横展開を図る。
- 「SDGs 08:働きがいも経済成長も」の中で定められる、「多様化、技術の向上、イノベーションを通じて、経済の生産性をあげる。」を、生成AIの活用可能性を探ることによって、市内に事業所を有するより多くの団体で実現する。
内容
日時 | 2024年8月30日(金) 13:30-16:30(受付13:15開始) |
場所 |
つくば市役所 コミュニティ棟1階 会議室1 |
対象者・定員 |
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申込方法 | ※申込は終了しました |
内容・スケジュール |
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生成AI利活用セミナー (175分) |
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準備する物 |
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問合せ先 |
つくば市 持続可能都市戦略室
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関連ファイルダウンロード
- プロジェクト概要PDF形式/231.2KB
- 第3回団体会員交流会チラシPDF形式/226.1KB
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問い合わせ先
このページに関するお問い合わせはつくば市役所 政策イノベーション部 持続可能都市戦略室です。
〒305-8555 茨城県つくば市研究学園一丁目1番地1
電話番号:029-883-1111
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- 2024年9月17日
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