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つくば市の取組

第2回 団体会員交流会(株式会社LIXIL筑波工場)24/5/14

1.はじめに

2024年5月14日(火)に、つくばSDGsパートナーズ団体会員交流会の第2回を、(株)LIXIL筑波工場にご協力いただき開催しました。
本交流会の目的は、単なる名刺交換にとどまらず、具体的なテーマを定めて交流をすることにより、参加してくださる団体会員間の連携を強化し、参加者のみなさんに具体的な活動に結びつく情報や他団体とのつながりを得てもらうことです。
今回の交流会では、(株)LIXIL筑波工場に工場見学を実施いただき、同社の製造や人手不足に関すること、環境対応、社内コミュニケーションについての最新の取り組みをご紹介いただきました。
見学ルートには、検査作業の体験などの工夫が盛り込まれ、楽しく見学をすることができました。また、製造ラインの中や、ピッキングエリアでロボットが活躍しており、また出荷作業も一部自動化されているなど、最新の設備や生産性向上のための投資に関する紹介は、参加者にとって非常に有益なものでした。そのうえで、人手不足に関すること、環境対応、社内コミュニケーションについて、参加者の希望テーマに分かれて情報交換・意見交換を行いました。
以下、交流会の内容と、参加されたみなさんの感想や得たものを、お伝えします。

 

2.開催日時・場所・参加団体会員

 

3.(株)LIXILの取組紹介

冒頭、(株)LIXIL 筑波工場長の藤田様から、水まわり・タイル事業が2024年に100周年を迎えた同社の事業概要を伺うことで、ユニットバスが社会に広がってきた歴史を知ることができました。そして、筑波工場の概要や先進的な取り組みについてご紹介いただきました。

20240514_交流会_1

4.工場見学

ユニットバス製造のプレスや射出成型、組立、出荷の工程をご紹介いただきました。
その過程で、わかりやすいご案内資料や、検査作業の体験などがあり、参加者のみなさんは見学を楽しんでいらっしゃいました。残念ながら、企業秘密にあたるため、写真はご紹介できませんが、非常に自動化が進んだ、整然とした製造ラインに、参加者のみなさんも感動されていました。
その後、製造業での導入はまだ珍しい、自動ピッキングエリアを見学しました。ロボットが必要な部品が設置されている棚を、人がいる場所に運んでくれるため、もともと6人で実施していた作業を2人で実施できるようになった。なおかつ、人が取りに行くために必要な通路が不要になったことから、大幅な省スペースを実現されたとのことです。
複数のロボットが、数百kgくらいありそうな大きな棚をスピーディーに運んでいる姿は圧巻でした。また、持ってきた棚から人が部品を選ぶときには、人が迷わずとれるように対象の部品に青いライトがあたるといった仕掛けもされており、単にロボットを導入するだけではなく、たくさんの工夫もされているんだなと感じました。
出荷についても、改善をされていました。これまで、ドライバーさんが出荷待ち商品の中から対象商品を探すため、積み込みに時間がかかっていました。しかし、ドライバーさんがQRコードをかざすと、ロボットが対象商品をトラックの前まで移動してくれる設備も導入されたことにより、大幅な時間短縮が実現されたようです。昨今話題になっている物流問題に対しても、積極的な投資をすることで、課題を解決されていることを知ることができました。

 

5.FES展示場見学

工場見学の後は、工場内にあるFES展示場の見学を行いました。

SPAGE(スパージュ)紹介

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SPAGE(スパージュ)は、「お風呂を愛する国の、バスルーム」というコンセプトのもと、様々な快適機能がラインナップされている(株)LIXILイチオシのユニットバスルームです。
(株)LIXILの社員の方にご説明いただきながら、実際にお湯を流しての実演もしていただきました。肩湯、肩ほぐし湯、腰ほぐし湯、打たせ湯といったお風呂の機能から、読書灯や、その時の気分によって調光できるスポットライトなど様々なリラックス機能を備えたユニットバスルームで、参加者のみなさんからの「これいいな・・・」の声が絶えませんでした。

Lidea(リデア)紹介

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「私らしさが見つかる、バスルーム」がコンセプトのLidea(リデア)では、ボディハグシャワーの実演をしていただきました。
全身を包み込むシャワーで体の芯から温めることができるボディハグシャワーは、浴槽での入浴習慣がない方だけではなく、浴槽での入浴に不安を感じている高齢者の方にもおすすめの商品とのことです。

 

6.交流会

各社の課題感や、気になっていることなどをご紹介いただいた後、以下3つのテーマに分かれて交流会を実施しました。

1.人手不足

学生に向けた採用活動がなかなか思うように進まず、必要な人員の確保に苦戦しているというお悩みについて、学生の考える福利厚生と、企業側の考える福利厚生の内容にギャップがあるのではという点で議論しました。
学生が就職先を考えるポイントとして「働いている自分をイメージできるか」という点があげられており、食堂やカフェテリア、水回りといった日々働く環境が整備されているか、10年後に結婚・出産・育児のライフイベントを迎えたときに、出産・育児休暇など、制度の利用がしやすい企業かという点を気にする学生が多いため、企業側もそれを意識した職場改善や採用活動を行うことが大事だという意見がでました。
一方で、企業側も、ワークライフバランス推進のため、男性従業員にも積極的に育児休暇取得をしてもらいたいと思う反面、30代後半~40代前半の中堅社員の離職率が高く、人手不足につき人員補充ができず、男性従業員の育児休暇取得率を向上させるのは厳しい状況だと語る参加者の方もいました。

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2.環境

 投資回収や、経済合理性という指標だけでは、環境への投資が進まないことについて、どのように社内で同じ目標を共有して進めるかという点で議論が盛り上がりました。「2030年に浴室事業の目標であるネットゼロを目指す」など、具体的な目標を掲げることが重要という結論になりました。
 また、ノエックス様が開発・製造に携わっている太陽光カーポート・バッテリー・コンバージョンEV(ガソリン車を改造してEVにしたもの)を活用するシステムについてのご紹介もいただき、交流会から新たなビジネス上の連携が生まれる可能性も感じられました。

3.社内コミュニケーション

ショールームや工場など、全国にたくさんの拠点を抱える(株)LIXILでは、Facebookのような仕組みで、社内のコミュニケーションを円滑にするソフトを利用されています。最近では、多くの方が積極的に業務上のヒントや、プライベートなことも共有することになったようです。ただ、10年継続して、徐々に定着してきたとのことです。
社内コミュニケーション円滑化のため、同様の取り組みをされている参加者からは、「10年続けることが大切だと学びました!」とのお話がありました。

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4.まとめ

最後に、みなさんから「今日得たこと」について発表いただきました。
例えば、

  • 人手不足
    社員が気持ちよく働ける環境を整える。特に衛生面について、すぐにでも動こうと思います。
    外国人実習生の採用を検討してみます。
  • 環境
    CO2削減でフォークリフトの燃料をプロパンガスから電気へと変更を検討します。
    省エネ投資の社内への周知のために必要な目標の作り方を参考にします。
  • 社内コミュニケーション
    全員参加型の表彰制度などを使って、浸透をはかります。

といったお話しがありました。


このように、今日の学びを参加者全員で共有し、閉会いたしました。

*交流会の時間には、(株)LIXILから参加者のみなさんに、宇宙食のイチゴのケーキをふるまっていただきました。ありがとうございます!

 

7.アンケート結果

参加者のみなさんに、今回の交流会についてアンケートを行いました。

交流会全体の満足度

全員から前向きな評価をいただきました。また、11人の回答者中8人から「満足」の評価をいただきました。
一方で、「もっと長い時間参加者と話す時間が欲しかった。」「これから本質的なところに入っていきそうなところで、意見交換が終わってしまった。」というお声もありました。次回の交流会に向けて、ご意見を反映していきます。

20240514_交流会_グラフ1

上記回答の理由
  • 地元の企業同士で交流ができる機会を作っていただき大変ありがたい機会となりました。
    また、省力化投資や省エネ投資を他社がどのようにやっているのかということを知れることが自社の事業や自社での方針決定の参考になりますので大変ありがたかったです。
  • LIXIL 筑波工場様を見学させていただき、またこのような交流会を意見交換会に参加させていただき、新たな発見気づき、また工場内での生産性向上・SDGsに繋がる内容を勉強させていただき大変ありがとうございました。
  • 同じ製造業ではありますが、異業種の工場を見学させていただく機会はなかなかないと思います。今回の交流会で他社の取り組み内容を目で見て聞けたことは大変勉強になりました。

 

工場見学の満足度

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(株)LIXIL筑波工場の工場見学で、よかった点、面白かった点
  • 安全通路から見学スペースが確保されており大変見やすかったです。工場見学だけでなく実際に製品をみせていただき楽しく拝見することができました。
  • 工場内がとてもきれいで、休憩スペースなどもあり従業員の方がリラックスして働けるように考えられていることがわかりました。
  • 2Sが行き届いており参考になりました。職場環境(休憩スペース等)が良く、従業員に対しての働きやすい環境を構築されており、省人化も追及されておりすばらしかったです。
  • 体験コーナー(ライトを照らしての品質検査)はとても面白いと感じました。
  • 社員の方の対応が丁寧ですばらしかったです。
(株)LIXIL・筑波工場の工場見学で、残念だった点、もっと改善したらよくなるのになと思う点
  • 特にありません(多数)
  • すばらしい工場でしたので、残念な点はありません。

 

8.最後に

今回の交流会開催にあたり、企画から会場手配等の準備、当日の運営に至るまで、お忙しい中非常にたくさんのご協力をいただいた(株)LIXIL筑波工場のみなさま、心より感謝申し上げます。また、ご参加いただいた団体会員のみなさまにおかれましても、交流会でのたくさんのご意見、事後アンケートへのご協力ありがとうございました。
次回、第3回つくばSDGsパートナーズ団体会員交流会についても鋭意企画中ですので、ご興味のある方はぜひご参加いただければと思います!
なお、本交流会は、テーマの内容から、「製造業」を営む団体会員の方々に限ってご案内したものです。今回ご案内できなかったみなさんにも参加いただけるよう、今後もいろいろなテーマで交流会を開催していきます。

 

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせはつくば市役所 政策イノベーション部 持続可能都市戦略室です。

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