2022-2023年度 SDGs TRY 経過報告
第7回ワークショップ:
最終回!SDGs TRY後の個人・チームの活動について、各人の思いを共有しあいました。
2023年12月16日(土)に開催された第7回ワークショップは、このプログラムの最終回でした。今回のワークショップでは、過去1年半にわたるSDGs TRYの活動を振り返り、参加者一人ひとりと各チームの今後の活動について考えました。
参加者の多くは、子育て世代であったり、平日は仕事を抱えたりするため、多忙な日々の中で活動を続けてきました。今後もSDGsや地域課題の解決に引き続き関与していくためには、これまでの活動を振り返り、自分に合った関わり方を見つけることが重要です。
そこで、ワークショップの最初の時間は「振り返り」に費やしました。
SDGs TRYに参加して自分の目標を達成できたか、SDGsに対する意識がどのように変わったか、企画から実行までの一連の流れを通じて何か気づきがあったかなど、それぞれが自分自身を見つめ直す時間を設けました。
また、参加者同士で学びや経験を共有する時間も設けました。「自分で活動を企画するのは初めてだったので、どう進めていいのか分からないこともあったけれど、チーム活動を通じて自分が何に貢献できるかを発見できた」という声や、「自分たちでイベントを開くことで多くの団体と繋がりを持つことができ、新たな団体に所属するようになったり、新しい活動につながった」という喜びの声も寄せられました。
<ワークシート>
次に、「今後について考える」時間を設けました。
チーム活動に対する考え方や、SDGsの達成や地域課題の解決に向けて、個々がどう取り組んでいきたいかを考えました。
SDGs TRYで始まったチーム活動を継続することは必須ではありません。SDGs TRYを通じて「自分がやりたいこと」や「できること」が見つかり、今後の生活でもそれに「トライ」してもらうことが本プログラムの願いでもあります。
最後に、「語り合う」時間を持ちました。
各チームで、メンバーが現在どんなことを考えているのかを再度共有し、チーム全体としては今後どう進めていくか、また各メンバーはどんなことに挑戦していくかを話し合いました。
参加者からは、「メンバーのそれぞれの思いを知ることができて良かった。今後については、人それぞれで、自分としては自分のペースでできることを探して始めていきたいと思った」「人と人が繋がり、新しい道が開かれたり、既存の道が整備される役割を果たしたい」「仕事と子育てで忙しいので、毎週や毎月活動するのは難しいが、年に1回全員で何か行動を起こす、ということは試してみたい」といった意見が寄せられました。
今回のSDGs TRYでは、約1年半という長期間にわたり活動を行ってきました。それぞれの生活との両立や、チーム内での合意形成など、困難な局面も多く存在したことでしょう。
しかし、参加者の皆さんが互いに支え合い、自身で課題を設定し、解決のためのアクションを考えて実行するという大きな「トライ」を達成したことは、非常に素晴らしい成果です。参加者の皆さん、本当にお疲れさまでした!
今後もつくば市は、SDGsの達成、そして地域課題の解決のために、「何かしたい」と思う市民の皆さんを全力で応援し、サポートしていきます。
これからの取り組みにもご期待ください!
第6回ワークショップ:
キドックス・上山氏から「活動の継続や発展のポイント」を学びました。
2023年10月14日(土)には、認定NPO法人キドックスの代表理事である上山琴美氏をゲストに迎え、「先駆者から活動の発展について学ぶ」というテーマで第6回ワークショップを開催しました。
<ゲスト講師> 認定NPO法人キドックス代表理事 上山琴美氏
上山さんからは、キドックスの設立初期のお話や、その後どのようにしてNPO法人化して現在に至ったのかという経緯を語っていただきました。
また、活動を維持し発展させるためのポイントとして、「苦労も多い中でめげずに続けていくためには、私は何のために活動するのか、自分の原体験を振り返ることが一つの方法になる」との考えや、「人によって活動のモチベーションは違うし違って良い。それぞれのメンバーが、活動から何を得たいのか、自分の生活とのバランスでどの程度コミットしたいのかを共有しておくことが大切」とのアドバイスを共有してくださいました。
参加者からは、「たとえ今のチームの方向性が合わなくなったとしても、方向性が合う人との繋がりを保ちながら、活動を細く長く続けていけばいいと感じた」という声や、「自分自身でイベントを開催するなどの深いコミットができるか不安だったが、既存のボランティア活動に参加するという選択肢もあると思った」という感想が寄せられました。
今後の活動について考えているSDGs TRYの参加者にとって、新たな視点を得ることができた有意義なワークショップとなりました。
第5回ワークショップ:
全てのチームがアクション実施を達成!振り返りを行いました。
2023年8月19日(土)に、第5回ワークショップを開催しました。
今回のテーマは、「アクションを振り返り改善する」でした。
4月から8月までを「実践期」と設定し、各チームが自主的に企画したアクションに挑戦しました。その結果、全チームが自分たちの企画を実行に移すことができました。ただし、「やってよかった」に終わらず、より良い活動やSDGsの達成につなげるためには振り返りも大切です。
そこで、以下の項目で参加者の皆さんと一緒に実施したアクションを振り返りました。
<振り返り項目>
- 実施してみての各自の感想・気づきや印象的だったこと
- 自分たちが掲げたゴールやSDGsの達成にどう近づけたか
- ゴール達成に向けてより改善できることや新しく取りうる手段、または改めてどんなことを目指していきたいと感じるか
参加者からは以下のような振り返りが共有されました。
- (自らイベントを主宰することで)普段あまり交流する事のない方々と出会えた
- 展示物に対して見た人の反応が多くあり、少しでもSDGsについて知ってもらえたと思う
- SDGs TRYのチーム間の交流会で、小さくても先ずやってみたらとのアドバイスをもらえたおかげで、小規模でもまずやってみようという動きにつながった
その後、各チームは今後の活動について話し合いを進めました。
第4回ワークショップ:
企画したアクションの準備を進めています!
4月15日(土)に第4回ワークショップを実施しました。
今回のテーマは企画したアクションの準備を進めること。各チームの企画案をもとに実行に移すために、以下の検討項目を参考にチームに足りないことを整理し、役割分担などもしつつ準備を進めていきました。
各チームの議論に、事務局のリディラバとつくば市がサポートに入り、開催場所や広報の手段、予算の使い道など、チームからの相談や質問に応じる体制を取りました。
また、チームごとの話し合いに加え、今回はチームを超えての交流時間も設けました。
そこでは、自分のチームの進捗状況や悩み事を共有し、他のチームのメンバーからアドバイスをもらったり、同じような悩みを抱える人と一緒に改善案を考えたりするような交流が生まれました。
参加者からは、「他チームとの交流は面白かった」「他チームの進捗を参考にして自チームの計画をかなり具体的に検討できた」などの声が上がりました。
いよいよこれからは各チームが実行フェーズに移って行きます!
6月や7月には複数のチームがイベントを計画しており、そのほかにも意識調査などを実施していく予定です。
今後のチームからのイベントやアンケートなどのお知らせをしていきますので、どうぞお楽しみに!
<「アクションの実行頑張るぞ!」とみなさんとガッツポーズ>
第3回ワークショップ:
課題解決のアクションを検討。素敵な活動が生まれつつあります!
1月21日(土)に第3回ワークショップを実施しました。
今回のテーマは課題解決のアクションを決めること。
5つのチームが、自分たちが取り組むテーマの中で、具体的にどのような活動を起こすか考えていきました。
また、「チーム共有会」を実施し、各チームの活動記録や検討中のアイディアを共有し合いました。
共有を聞いていた他チームの参加者からは「ヒアリングしたい場合は人をつなげられる」などの協力の声が多数上がりました。
チームを超えての協力も加わったことで、考えたアクションの実現にまた一歩近づいた日となりました。
2月25日(土)には「つくばSDGsフォーラム」が開催されます。 そこでは、SDGs TRYの5つのチームが本年度の活動報告や次年度のアクションに向けた中間発表を行います。
これまで検討を重ねてきた課題解決アクション案を発表することを通して、賛同してくれる仲間を募っていきます。
つくばSDGsフォーラムでのチームのみなさんの発表をお楽しみに!
ワークショップの様子
各チームがこれまでの話し合いの内容や、フィールドワーク実施後の気づきなどを共有しました。
参加者からは「他のチームの様子を知ることができ、参考になりました。」との声が届きました。
2月25日(土)に開催予定の「つくばSDGsフォーラム」に向けて、どのような発表をしていただくか、事務局から共有しました。
発表に向けて、各チーム準備を進めていきます。
各チームのアクションの方向性
- Aチーム:里山を生かした交流づくりで、自然を大切にする心を育てつつ、周辺地域の活性化を目指したい
- Bチーム:子育て支援団体と親子をつなげるイベントを通して、助け合えるまちを目指したい
- Cチーム:市内に住む外国人が必要な情報に簡単にアクセスできる仕組みを作り、多文化共生のまちにしたい
- Dチーム:移動などで出るCO2排出を生活の中で減らせる取り組みを通して脱炭素社会を目指したい
- Eチーム:里山散策や意識調査などの身近な活動から仲間を増やし、循環型社会に向けた取り組みを広げていきたい
*現時点での暫定の内容です。
第2回ワークショップ:
NPO法人華の幹・飯塚さんから「地域活動の始め方」を学びました!
12月8日(木)に行った第2回ワークショップでは、市民活動の先輩としてNPO法人華の幹(はなのき)代表の飯塚洋子さんをお招きし、講演いただきました。
NPO法人華の幹:https://www.facebook.com/oda.hananoki
飯塚さんからは、華の幹の活動の立ち上げ期から現在の多様な活動に至るまでの経験を通して、活動を立ち上げ、続けていくためのポイントを講演いただきました。
参加者からは「特に活動の序盤ではあまり気負い過ぎず、とりあえずやってみるということも大切なのだと気付きました。」という声や、「無理をしない行動が大切。何よりも自分も楽しむことが活動を継続する上で大事だと学びました。」という声などが届きました。
実践者だからこその経験談の共有を受け、ワークショップ参加者も多くを学ぶことができたようです。
講演後は、各チームに分かれて今後の活動について話し合いました。
話し合いには飯塚さんも入っていただき、各チームの検討状況に対してアドバイスをしていただきました。
現在、各チームメンバーは、取り組むテーマに関して課題感を共有したり、目指したいことのイメージを出し合ったりしながら、アクションの計画を立てています。
- Aチーム:里山を生かした交流づくりをしたい
- Bチーム:コロナ禍で制限されている体験を子どもと親に届けたい
- Cチーム:市内に住む外国人の困りごとを解決したい
- Dチーム:脱炭素に向けた取り組みを市民の立場からつくりたい
- Eチーム:ごみ拾いから循環型社会を目指したい
第1回ワークショップ:
SDGs TRYスタート!35名の参加者が集合!
2022年10月22日(土)、SDGs TRY 2022-2023の第1回ワークショップを開催しました!
今回のSDGs TRYは、実施期間をこれまでの1年間から2年間に延長しました。
年齢も職業も多様な35名のつくば市のみなさんが参加され、5つのチームに分かれてチームごとに活動を行っていきます。
第1回ワークショップでは、SDGsや課題解決のプロセスについて講義を受けた後、チーム内での自己紹介を通じて参加者同士の理解を深めました。
事前に用意した自己紹介スライドを使い、好きなことやSDGs TRYに参加しようと思った背景などを共有。
ほとんどの参加者がお互い「初めまして」という状態でのスタートでしたが、同じ趣味があることを発見したり、それぞれの仕事や学業を興味深く聞いたりと、和やかな雰囲気で交流が行われました。
後半戦では、各参加者が持ち寄った「挑戦したいこと」の共有と、「なぜ挑戦したいのか」「なぜ関心があるのか」を対話ワークを通して、チームとして取り組みたい課題テーマについて議論を進めました。
第1回ワークショップに参加した方からは、「いろんな職種や年齢の方がメンバーでいて、自分が思いつかない意見があり刺激的でした」という声や、「やりたいことを実現に向けて1歩近付けそうな予感がしています」という声などがあがりました。
SDGs TRYは始まったばかり。
これから、多様な参加者のみなさんの経験と知恵を出し合って、つくば市内の課題解決につながるアクションを考えていきます!
ワークショップ中の様子
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせはつくば市役所 政策イノベーション部 持続可能都市戦略室です。
〒305-8555 茨城県つくば市研究学園一丁目1番地1
電話番号:029-883-1111
メールでのお問い合わせはこちら- 2024年3月6日
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