【報告】SDGs目線のオフィス作り「木材認証制度について」(アイバイオテック株式会社)
団体会員のアイバイオテック株式会社より、活動報告がありました。
SDGsに即した活動の中でリフォームには欠かせない木材について学んだことを報告します。
【木材】
新オフィスレイアウトとして会議応接室の間切りを作るため増設壁を作ることになりました。
SDGs「15 陸の豊かさも守ろう」に関連した活動として「県産材」の材木を使用し壁を作っていただきました。
次に「木製ルーバー」のデザイン案をいただき、従業員が毎日通るエントランスの場所に、木のぬくもりがあることで働く人が気持ちよく仕事に打ち込め、リラックス効果へも繋がるのではないかと採用しました。
木製ルーバー作成にあたり、当社役員から、「県産材はSDGsに則った商品か」と問いかけられ、地域の木材を使うことが、SDGsに則っているのではと思い進めていましたが、今一度考えることにしました。
そこで、役員よりアドバイスを受けSDGs配慮商品として「茨城県産の間伐材」、「FSC認証」のものを使用してはと話があり、パートナー様と森林認証制度について学びながら材木を探していただきました。
結果として
- 「間伐材」→「八溝系県産材」へ変更。
手配できる間伐材では径材が小さいため、ルーバーには不向きということから、「八溝系県産材」(流通の過程で問題なく、指定した地域の材が指定した地域にて加工されていることを証明した(合法木材)出荷証明書を添付することで、地産地消の観点から外れることなく、地域の材料を使用していることを証明するもの)を代案でいただく。 - 「FSC認証」→「※SGEC認証」(国内の森林を対象とした認証)へ変更。
茨城県産の「FSC認証」の納期の目途が立たないため、「SGEC認証」(国内の森林を対象とした認証)ではどうかといただく。
以上2点を社内で検討し、「八溝系県産材」は地産地消であることから採用決定。「SGEC認証」は日本が認証したマークが表示されている製品を選択することで事業を通じて、森林を守る取り組みに貢献できるのであれば良案と判断し、「SGEC認証」指定の材木に決定しました。
※森林認証制度とは - 森林認証SGEC/PEFCジャパン (sgec-pefcj.jp)
森林認証制度の材木を調達するにあたりパートナー様から頂いたコメントをご紹介します。
【丸斉建設 斉藤様 コメント会社概要|有限会社丸斉建設】
「森林認証制度の木材を使用するにあたり、認証材の国内流通量をやコストを考慮し、国際的な認証制度であるFSC森林認証やPEFC森林認証の木材を使用するより、日本国内の森林を対象としたSGEC認証の木材を使用することになりました。 流通量の調査時に、木材小売業者が認証材の認知が無かったため、説明することから始めることが苦労しました。またウッドショックの時期とも重なり、納期が確定できなかったことも大変でした。」
今回の活動を通して私たちは、森林認証について学びました。
学んでからは、普段使用しているティッシュペーパーの箱、文具用品、ジュースの箱などに認証マークが付いていることに気づきました。また、製品を買うことで、消費者が世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みになっていることも知りました。
自ら身近にあるものを手にしたことで、日常生活においても、将来の環境のことを考える時間や自分事のように考える機会が増えたと感じています。出来ることとして、先ず社内からSDGs活動を浸透していこうと改めて感じました。
<学んだポイント>
地産地消もSDGsには欠かせない要素で県産材を利用した部分もSDGsの考えに乗っ取っているが「それだけでSDGsなの?」と問いかけ森林認証へ視野を広げることが出来ました。しかし森林認証を取っていればSDGsなのかというとそうではなく、その商品や材料のサプライチェーン全体でSDGsに則した活動をしていないとSDGsに準拠していると言えないという指摘もあり、「どこまで考えるのか」、「どこまでやるのか」、SDGsを考える難しさを体感することができる取り組みとなりました。
アイバイオテック株式会社
団体会員情報 https://www.tsukuba-sdgs.jp/page/page000095.html
HP https://www.ibio-tech.com/
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせはつくば市役所 政策イノベーション部 持続可能都市戦略室です。
〒305-8555 茨城県つくば市研究学園一丁目1番地1
電話番号:029-883-1111
メールでのお問い合わせはこちら- 2022年9月21日
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